ウッドデッキの基礎知識

デッキとテラスの違い

デッキとは船の甲板などの乗り物の床を指す言葉ですが、
建築用語では建物の前や庭に面したテラスの上に地面より一段高く設置される
天然木や人工木で作られた平らな甲板状の床であるウッドデッキのことをいいます。

 

一方テラスとは高台や段丘を指す言葉ですが、
建築用語では建物から突き出して作られた屋根のない床のことで、
露台(ろだい)ともいいます。

 

「デッキ」は室内の床とほぼ同じ高さで作る場合が多く室内の延長というイメージですが、
「テラス」は地面に石やタイルを貼って作ることから庭の一部というイメージです。
こうした「イメージ」以外の違いとしては次のような点があります。

 

1つ目は「設置する高さ」です。
デッキは自由に高さを設定できますが、一般的にはセカンドリビングとして活用できるよう
室内の床の高さに合わせて地面から40〜50cm程度の高さに
木製のデッキを設置することが多くなります。

 

一方テラスは家の床下通風孔を塞がないよう
10〜30cm程度の高さでタイルや石など硬い素材を使ってつくります。

 

2つ目は「利用方法」です。
ウッドデッキはセカンドリビングですから、
室内のリビングルームの利用方法と全く同様に利用するのが一般的です。
テーブルや椅子を置くだけではなく床板の上にマットなどを敷けば、
そのスペースは畳の部屋と同様に利用できます。

 

一方テラスは利用する際に履物が必要ですが、
タイルや石を平らに敷き詰めた庭の一部としてさまざまに利用できます。

 

3つ目は「雰囲気」です。
ウッドデッキは木の温かみを感じさせてくれますし、素足で歩いても受ける感覚は柔らかです。
一方テラスは重厚さや高級さを感じさせてくれますし、
硬い素材を使うことで高い耐久性があります。

 

 

ウッドデッキに代わるタイルテラス

ウッドデッキの問題点をほぼ全て解消できることや
ウッドデッキと同じ目的や使い方に対応できることから、
ウッドデッキの代替として人気があるのが「タイルテラス」です。

 

タイルテラスの特長は「ウッドデッキと同じ目的や使い方に対応できること」のほかに
「タイルの下がコンクリートで、構造的に強度があること」、
「タイルにはウッドデッキほどの経年劣化がないこと」、
「タイルには木材のような反り・曲がり・割れ・ささくれなどの心配がないこと」、
「タイルはわが国の高温多湿の気候に適していること」、
「サイズ・厚み・カラーなど素材の種類が多くさまざまなバリエーションで施工できること」
といった点が挙げられます。

 

こうした特長があるのであれば誰でもがウッドデッキよりタイルテラスを選択しそうですが、
構造・工事費・将来の撤去費などの問題があることで、
実際にはウッドデッキを選択されることの方が多いようです。

 

タイルテラスの役割や機能はウッドデッキとほぼ同じですが「つくり」、
いわゆる「構造」が全く異なります。

 

ウッドデッキは「束」と呼ぶ短い垂直材でリビングルームなどの高さまで床下を空け、
その上に木で組んだ床を作りますが、
テラスはコンクリートで固めた基礎の上にタイルで床を作ります。

 

もしテラスをリビングルームの床のレベルに合わせようとすれば、
それだけの高さの基礎を作ったり階段を設置したりする必要があるのです。

 

こうしたことから室内からなるべく段差なく出入りしたい場合や
家屋の床下換気を妨げないためには、
タイルテラスよりも高さに自由度があるウッドデッキが適しています。

 

またタイルテラスの工事にはかなり高額な費用がかかりますし
将来撤去する場合にも費用が高くつくことも、
人気の割には施工実績が伸びない原因かもしれません。